銀行融資とビジネスローン~金利や審査基準を比較してみましょう。

銀行融資とビジネスローンを比較

お金を持っている手

 

事業者向け融資の中でも特に需要が高いのが銀行融資とビジネスローンです。
双方を併用する事業者が多いですが、審査基準や貸付条件は大きく異なります。

 

それぞれの特性をしっかり理解し、状況に応じて適切な借入先を見極めましょう。
銀行融資とビジネスローンを実際に利用する際の条件・手続き等を中心に徹底比較しました。

 

銀行は低金利だけど申込と審査に時間と手間を取られ、ビジネスローンは金利が高い代わりにスピード審査と柔軟審査に強いです。

特性に大きな差があるのは、銀行系とノンバンク系の環境の違いが関係しています。

 

 

スペック一覧比較

銀行融資 ビジネスローン
金利 1.0~5.0% 3.0~18.0%
限度額 上限なし 最大1,000万円程度
審査時間 2週間~1ヶ月 即日~3日程度
担保 応相談 原則不要
保証人 必要 原則不要
使途 契約に基づく 原則自由
創業融資

可能

(公的機関等の斡旋が必要)

原則不可
審査 厳しい 緩い
審査内容

書類審査

担当者が作成した稟議書

スコアリングを重視
過去の取引実績 考慮 考慮
適用法律 銀行法 貸金業法
カードローン 不可 業者によっては可能
主な必要書類

本人確認書類
事業計画書
資金繰り表
決算書
試算表
登記事項証明書
税務申告書
納税証明書

借り入れ状況の一覧

本人確認書類
登記事項証明書
税務申告書
納税証明書
決算書

 

 

ご覧の通り、銀行融資は低金利で審査に時間がかかります。
ビジネスローンは、高金利だけどスピーディーな対応が強みです。

一般的には少額かつ短期的な借入は手続きが簡単なビジネスローン。設備投資・事業拡大など高額な資金調達をする場合は銀行融資を選ぶことがセオリーです。

 

審査に必要な種類

手続きで大きな違いになるのは、必要書類の違いです。
ビジネスローンは決算書もしくは審査申込時に申告した決算の純利益・粗利等の簡単な情報のみでスコアリング審査できます。

 

審査申込をする準備がほとんど不要で、内容に問題なければスムーズに審査をパスできます。

 

また、ビジネスローンも取引実績がある既存顧客を優遇していますが、スコアリング中心の審査になるため、新規申込など条件が同じなら誰でも平等な条件で審査される仕組みです。

 

銀行融資は事業計画書・資金繰り表などの書類を作成し、書類を元に担当スタッフが稟議書を作成。
そして支店長などの中間決済等を経て融資が実行されます。

 

つまり、銀行融資は稟議書を作成する担当者と決済する支店長の裁量によって審査基準が変わります。
全般的に銀行融資は審査が厳しいですが、ビジネスローンの審査に通ることが銀行融資に通る最低条件ではありません。

 

高額な融資の場合は、厳しい審査と人力チェックを行う銀行融資の方が審査に通りやすいケースがあり、メインバンクと深い付き合いがあれば少額融資をスピーディーに対応してくれることがあります。

 

将来的に銀行融資で大きな借入をして事業を拡大したい場合は、少額の資金調達でも手間暇かけて銀行融資を利用して実績作りをした方が有利になることがあります。

 

運転資金のショートなど、細かい借入と返済を繰り返す場合は、カードローンタイプのビジネスローンの活用がおすすめです。
金利が高くても、初期費用や手続きに時間を取られないメリットがある場合は、積極的にビジネスローンを検討してみてください。

 

このように、金利・審査スピードなどのスペックだけではなく、双方のメリット・デメリットや将来的な計画を考慮して賢く使い分けるようにしましょう。

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